So-net無料ブログ作成
検索選択

ツーリズムEXPOジャパン2014

ツーリズムEXPOジャパン2014に行ってきました。昨年までは海外旅行メインの旅行博と、
国内旅行メインの旅フェアが別々に開催されていましたが、今年からはこの二つが合体し、
ツーリズムEXPOジャパンとして開催されることになりました。旅行好きなら一度は
出かけたことのある旅の一大イベントです。

しかし・・・最近はややマンネリ化してきたような気がして。特に旅行博の方は
1.入場料が高い 2.やる気の感じられないブースが多い 3.展示内容がいつも一緒
とまぁわざわざ出かける必要も無いかなと。もともと旅行博は旅行会社との商談の場
としての位置づけが大きく、ついでに一般公開日も設けて消費者にアピールしちゃえ感が
あるイベントなのですが・・・それでも毎年入場者の数は凄いです。多くの人は入場料の
元を取ろうと、各ブースの抽選会やプレゼント配布時間を調べ、また時間が告知されて
いないノベルティ配布などがあればあっという間に人だかりができます。

それに比べ国内向けの旅フェアは、もともと消費者PRのイベントとしてスタートした
こともあり、各地の出展ブースも気合が入っていて、また産地品の販売も多くて結構
楽しめるイベントでした。

スイスから帰国してまだ一週間ということもあり、正直今回はパスしようと思っていたのですが、
知人に誘われたので行ってきました。
2つのイベントが合わさったこともあり、出展規模は過去最大。東京ビッグサイトの東ホール
6ホールをすべて使うという大規模なイベントになりました。

でまぁ出展内容はいつも通りあまり変わり映えしなかったのですが、昨今のゆるキャラ
ブームにのって日本各地からたくさんのゆるキャラさんたちが来ていましたので、
それに絞ってご紹介します。

手振れが多くてすいません・・・

にちなんじゃ様(宮崎県日南市)
プロフィール:さくらのちょんまげに、ジャカランダの花柄のアロハシャツという
出で立ちのお殿様。面白そうなイベントに「なんぢゃなんぢゃ?」とやって来る。
おいしそうなものが大好きでついつい食べ過ぎてしまい、ちょっぴりメタボ。
楽しい遊びやお祭りばかり過ごしているので、難しいことは小脇に抱えている
老中のカツオさんが考えている。

2014-09-26.jpg

以前飫肥に行ったときに一緒に写真とってもらいました(笑)
今日はなぜかポールダンス?


ちゅーりー(長崎県ハウステンボス)
プロフィール:好きな食べ物:チーズケーキ/カステラ。性格はおっとしりていて
子供が大好きいつでも前向きな性格。みんなからの愛されキャラ。苦手なことはかけっこ。
悩みは場内でよく迷子になってしまうこと。

DSC_0128.jpg

ゆるキャラという言葉が一般的になる前から存在した、ハウステンボスのイメージキャラです。


わかぱん(和歌山県)
プロフィール:和歌山県の観光を盛り上げることが仕事です!
今、和歌山には私以外に5頭のパンダがいるんだよ。これはもちろん日本一!
高野山や熊野古道は世界遺産だし、ミシュラン三つ星だし、和歌山スゴくない!?
私も熊野古道を山ガールと歩きたいよ~(^.^)

DSC_0124.jpg


ぐんまちゃん(群馬県)
プロフィール:誕生日2月22日。年齢7歳。モチーフ ポニー。
平成24年12月21日から群馬県宣伝部長に就任しました。

DSC_0145.jpg

これはメジャーですね。


八重たん(福島県福島市)
プロフィール:大河ドラマ「八重の桜」のヒロインで、福島県出身の「新島八重」を
モチーフに誕生しました。好きな食べ物はパイナップル。好きな男性のタイプは
レディーファーストな人。結った髪は八重桜のようになっています。

DSC_0134.jpg

実在した人物のゆるキャラ化ってあまり好きじゃありません・・・


朝倉ゆめまる(福井県福井市)
プロフィール:ぼくは、日本のポンペイと言われる一乗谷朝倉氏遺跡に住む妖精なんだ。
みんなと出会った時に「一乗谷朝倉氏遺跡の素晴らしさを日本全国に広めることが夢
なんだ」と言ったから、ゆめまると人々から呼ばれるようになったんだよ。
ぼくの姿は、一乗谷朝倉氏遺跡の象徴である唐門を兜とした武将の姿をしてるんだ。
越前ふくいを諸国に広めるための宣伝隊長としてがんばるぞ!

DSC_0135.jpg

一乗谷は以前から一度いってみたいと思ってました。ソフトバンクのCMでも有名に
なりましたね。でも日本のポンペイって・・・


はっちおーじ(東京都八王子市)
プロフィール:通称=八王子の八福招運天狗。誕生=八王子生まれ。802(ハチオージ)歳
といわれている。兄弟=8人兄弟の末っ子。性格=やさしくて快活。願い=八王子の地が
大好きで、天狗と人々が仲良く暮らせる里にしたいと願っている。特技=「八手のうちわ」を
持っている。「八手のうちわ」は、それで扇がれると少しだけ運気 があがるといわれているが、
八王子を愛し、山々を大切にする気持ちが無ければそ の力は及ばないらしい。
普段は高いところから人々を見守り、人々が望めば背中に 生えている羽を使って
どこにでも飛んできて「八手のうちわ」で扇いでくれる。会話=言葉を発しないが、
人々の心が読め、念で会話をする。 趣味=人々を笑顔にすること。好きな食べ物=八王子
ラーメン・日本酒・蕎麦・椎茸・桜餅・山芋。好きな音楽=北島三郎とファンキーモンキー
ベイビーズ(いつも聞いている)

DSC_0136.jpg

北島三郎って・・・


ゆもみちゃん(群馬県草津町)
草津温泉観光大使、ゆもみちゃんです。草津温泉のピーアール活動してます!
ザスパ草津が大好きです。U-23を特に応援してます。草津町で働きながら、
トップを目指す!輝くヒーローの、みんが!わたしに最高の元気をくれます。
いつも、ありが湯ございます。

DSC_0142.jpg

ありが湯・・・


かねたん(山形県米沢市)
『ずっと子犬』の男の子で、ドジだけどいざというとき頼りになるタイプ。好物は米沢牛のコロッケ。

DSC_0141.jpg

愛知県のキャラかと思いました・・・


キャッフィー(滋賀県)
出身地は琵琶湖・竹生島付近。 仕事は「滋賀県」と「滋賀のスポーツ振興」のPRです。
性格は、どんくさいわりにチャレンジ精神が旺盛で何事にも一生懸命。子ども好きで人を
楽しませることが大好きです。ただ、陸上では疲れやすく、すぐに昼寝をしてしまいます。
得意なスポーツはサッカー、エアロビクス。見た目のわりにスピーディでトランポリンも
こなしますが、頭でっかちのせいか走るとよく転びます。好きな食べ物はエビ。
得意技はキャッフィーターン。キャッフィーが着ているタンクトップの『S』は「滋賀県」
「スポーツ」の頭文字です。

DSC_0123.jpg


はなてらすちゃん(三重県伊勢市)
おもてなしの心で、笑顔の花を咲かせる女の子。みんなの元気パワーをもらって
『はなてらすちゃん』の背中のお花はいつも満開!!今日もみんなの笑顔で伊勢のまちを
照らします★

DSC_0138.jpg

このキャラの名前調べるの大変だった・・・


花笠まはえ(沖縄県)
好奇心旺盛でアウトドア志向。美味しいものを食べたり、いろんなトコへお出かけするのが
大好き。うれしくなると、ついついカチャーシーを躍りだしてしまう。沖縄に関するイベントなら、
県内だけではなく、県外イベントでもお出かけしちゃいます。自称、4人目の“ミス沖縄”として、
沖縄観光PRに日々奔走中!

DSC_0137.jpg


ピーターラビット(イギリス)

DSC_0131.jpg

その辺の若造と違い風格が漂います。


Ponta(株式会社ロイヤリティ マーケティング)

DSC_0139.jpg

ポンタ、ポンタ、ポンタ、ポンタ・・・

東京海ジョー(東京海上日動火災保険)

DSC_0130.jpg


たびぞう(株式会社エヌオーイー)

DSC_0129.jpg


けいきゅん(京浜急行電鉄)

DSC_0146.jpg


まだまだたくさんのキャラが出てきそうでしたがもうお腹いっぱい・・・
帰宅しました。

スイス旅行 ~まとめ~

最後にスイス初心者目線で感じたところをまとめてみました。役立つ現地情報は在住やリピーターの方のwebサイトにお任せするとして、あくまで初心者目線でのアドバイスとして読んでいただければと思います。

<交通>
個人旅行で最大の問題は足。評判どおりスイスの鉄道は本当に使いやすく、ホームの違う乗り換えも緩いスロープがあったり、乗り換えも配慮されていました。

◇時間は正確…でもちょっと遅れる
鉄道は時間にほぼ正確でした。ただ3~5分程度の遅れは今回乗車した列車の半数近くで発生していました。単線区間での行き違い、ターミナル駅での信号待ち等々遅延の要素があります。普通であればこの程度の遅延は問題ないのですが、乗り換え列車の接続が5~10分程度しかないときだとかなりあせります。ローカル線だと1時間に1本程度という場合もありますから、これだけは要注意ですね。

◇スイスパスは便利
今回は5日間中、長距離の移動がある3日間のみフレキシー・パスを使用しました。充分元は取れている上、有効日でない中日でも一般の鉄道、登山列車やロープウェイの50%割引(ユングフラウのみ25%)の特典が使えます。目的地が一か所だけという方や、都市部での交通しか使わないという方ならともかく、多くの日本人個人旅行者は2か所以上周遊するでしょうから、やはりスイスパスは購入するべきでしょう。

◇1等車か2等車か
設備としては1等車が2+1の横3列、2等車が2+2の横4列で一等車のほうがゆったりしているのは当然としても、1等車のほうが比較的空いていて、座席も確保しやすいというのは大きなメリットです。スイスパスを使用して座席も確保しようとすると、結構な座席指定料が別途必要ですし、スケジュールもフレキシブルに変更できません。であれば、最初から1等車のパスで自由に行動したほうがいいのではないでしょうか?

<天気>
こればかりはまさに運任せですが、天気予報やライブカメラをフル活用して、天候にあわせ柔軟なスケジュールを立てておきましょう。雨と予報されていても、山間部では急に晴れたりするケースもあります。

<ネット環境>
今回宿泊したホテルはいずれもwifiを利用できました。ただ、パスワードが必要ですので、フロントで確認してみましょう。またハイキングや街歩きの際、道に迷わないようモバイルwifiルーターも必須です。やはりGPSで自分の位置や、向かう方向が確認できるのはあり難いです。携帯電話会社のローミングだとかなり高いので、日本でレンタルルーターを借りていきましょう。

スイス旅行 6日目

いよいよスイス最終日となりました。
残す目的はただひとつ。マッターホルンを見て帰ること。

早朝、部屋のカーテンを開け、まだ薄命の空を見上げます。

あった!! マッターホルンが真正面にそのシルエットを見せていました。ヘルンリ稜には登頂を目指す登山者たちのヘッドランプがキラキラと輝いて見えます。

P1140321.jpg


このままあと数十分天気がもってくれれば、マッターホルンの全容がくっきりと見える…ついでにわがまま言うと、ぜひ日の出が山を照らすモルゲンロートも見たい!!
マッターホルンは見えたとしても、ツェルマットは谷間にあるため日の出方向の天気は全く分かりません。モルゲンロートが見れるかどうかはその瞬間になってみないと分からないのです。

日の出を待ちながら今日のスケジュールを練ります。予定では7時台の列車でツェルマットを離れ、ベルンで3時間ほど滞在した後、チューリヒ空港へ向かうことになっていました。しかし、これは既にマッターホルンが見れたことを前提にしていたので、ツェルマットの滞在を伸ばす必要があります。この際ベルンは諦め、チューリヒ空港に直行、出発1時間半前に到着するために11時台の列車に乗ることにします。

あとはどこでマッターホルンを眺めるか…日の出は7:07頃。ゴルナーグラート鉄道の始発が7:00なので、もしモルゲンロートが見られるとしたら列車の中になってしまいます。その代わりローテンボーデン駅まで上がればリッフェルゼーに映る逆さマッターホルンを見られるかもしれません…でもバルコニーからゴルナーグラートと方向を見ると、いや~な雲が沸き始めているのが見えました。ローテンボーデンに上がると雲に隠れてしまっているかもしれない…マッターホルンに近い展望台、グレッシャーパラダイスはロープウェイの営業開始時間が8:00と遅く、列車の時間に間に合わない可能性があり。ホテルのすぐ近くに乗り場があるスネガであれば、始発は同じく8:00と遅いものの、僅か3分で到着できることから、山の上でマッターホルンを見て戻ってきても間に合いそうです。

そうこうしている内に、ホテルの前をゴルナーグラート鉄道の始発列車が通り過ぎていきました。

P1140335.jpg


3人で話し合いの結果、ここはジタバタせずホテルのバルコニーでその時を待つことに…
そして7:05頃、マッターホルンの頂が真っ赤に染まり始めました。

P1140341_2.jpg


僅か十数秒の間にもその色は刻々と変わっていきます。もの凄いスピードで、まるで山頂から絵の具をたらすように、赤いベールがマッターホルンの中腹まで下りてきました。やがてその色は赤から黄金色に変わります。

P1140355_2.jpg


息を呑む絶景!! 最後の最後にマッターホルンはその姿を、最高のシチュエーションで見せてくれました。スイスまで来てよかった!! その後、太陽が雲に入ってしまったのか、鮮烈なショーはすぐに終わり、また空全体が薄暗い青紫色に包まれてしまいました。やはり天候はあまり長く持たないかもしれません。

このままバルコニーで眺めているという母を残し、私と妻は始発8:00のケーブルカーで標高2,288mのスネガに上がります。スネガはツェルマットから僅か3分という便利な場所にあるため、余裕で行って帰ってこられます。スネガからはさらにロープウェイで2,577mのブラウヘルト、3,100mのロートホルンまで乗り継げます。帰りのケーブルカーの時間などを確かめながら、窓口でブラウヘルトまでの往復チケットを購入。24フラン。

P1140380.jpg


スネガからロープウェイに乗り継ぎます。みるみるうちに空は白い雲で覆われてきました。でもマッターホルンはまだなんとか山頂まで見えています。

P1140384.jpg


ブラウヘルトに到着。この辺は完全にスキー場の様相。この時期はゴツゴツした岩肌が剥き出しの荒涼とした風景です。レストランや売店も冬季のみの営業のようです。逆さマッターホルンで有名なステリーゼー、グリンジゼー方面のハイキングコースを数分進み、フィンデルン氷河の見えるところまで行くと、羊さん達の群れに遭遇しました。

P1140408.jpg


30分ほどの滞在でスネガに降ります。こちらには眺めの良いテラスがあるカフェレストランもありました。ケーブルカー乗り場から5分ほど下へ降りるとライゼーがあり、小規模ながらこちらも逆さマッターホルンが見られます。ただ、リフトの支柱やケーブルが邪魔になるので、あくまで時間の無い人向けです。

P1140422.jpg


ホテルへ戻りチェックアウト。駅まで歩いても5分ほどですが、クルマで送ってもらえました。ここツェルマットもガソリン車の乗り入れは禁止されているので、小さな電気自動車があちこちに走っています。

P1140427.jpg


ツェルマットからフィスプへ約1時間。フィスプからはロマンスホルン行きの特急列車に乗り換えます。一昨日と同じレッチュベルクベーストンネルを高速で通過し、シュピーツ、ベルンと停車し、チューリヒ中央駅へ。この列車はそのまま進行方向を換え、チューリヒ空港まで直通します。チューリヒ中央駅では折り返し停車時間の間に、念願だったモンディーンの巨大柱時計を記念撮影。

P1140438.jpg


チューリヒ中央駅から空港駅までは僅か10分ほどです。ホームを降りてエスカレーターに乗るともうチェックインカウンターの並ぶターミナルビル。これは便利です。

P1140447.jpg


チェックインは昨日ツェルマットの駅で済ませているので、カウンターには立ち寄らずそのまま手荷物検査に進みます。税関で免税書類にスタンプをもらいポストへ投函。

帰路はエティハド航空でアブダビ経由となります。
P1140465.jpg

エティハド航空はアラブ首長国連邦アブダビをハブとする航空会社です。同じUAEのドバイをベースとするエミレーツ航空、ドーハをベースとするカタール航空と並び中東御三家と呼ばれますが、日本での知名度は今ひとつ。アフリカ、ヨーロッパ乗り継ぎの格安航空券が多く出回っています。

チューリッヒからアブダビまでは約5時間。ブルガリア、トルコ、イランの上空を経てアブダビに向かいます。情勢の悪いシリア、イラクの上空は避けての飛行です。
P1140466.jpg

機内はシートピッチは狭いものの比較的落ち着いていて、特別いいことはありませんが、コストパフォーマンスは悪くないように思います。
P1140467.jpg

アブダビ空港に着きました。ドバイと違いターミナルはやや手狭。ボーディングブリッジも少なく、着発便ともバス移動となりました。でもターミナルの中はキンキラキンで、いかにもアラブといった感じ。ドバイよりもアラブ色が出ていてユニークです。
P1140468.jpg

ただ、ショップのほうは充実しているとは言えず…夜間は各地からの乗り継ぎ客でごった返し、手荷物検査も大混雑。乗り継ぎが2時間弱なので、パッチのチョコレートを買って早々に搭乗口へ向かいます。

アブダビから成田は約10時間。シルクロードの上を飛行し、日本へ向かいます。


今回は個人旅行ということで移動、特に荷物についてはかなり苦労しました。でも天候を見ながらスケジュールを柔軟に変えられるというメリットを活かして、最終日には美しいマッターホルンを見ることができました。母も妻も大満足だっようで何よりです。

ということで今回の旅行記は終わりですが、最後にスイス初心者目線で感じたところをまとめてみました。役立つ現地情報は在住やリピーターの方のwebサイトにお任せするとして、あくまで初心者目線でのアドバイスとして読んでいただければと思います。

次ページで。

スイス旅行 5日目

昨晩の星空から、今日の好天期待したものの、昨日と変わらず曇り空。天気予報では今日一日雨とのことでしたが雲底は昨日より高く、淡い期待を抱きつつ、窓の外を恨めしげに眺めます。

P1140223.jpg


チェックアウトの時間が11時なので、少しの間でもマッターホルンの勇姿が拝めるよう、天に祈りながら時間を潰します。登山列車が動き出し、観光客が大勢やってくるようになるとホテルG階にある売店もオープン。これといってめぼしい物は無いのですが、結婚前妻にプレゼントしたモンディーンの時計を、自分にもどこかで買いたいと思っていたところ、ホテル内の時計ショップにゴルナーグラートの文字が入った限定品があったため購入。180フラン。モデルはA658.30300.11SBB という日本でも手に入るモンディーンの中では比較的安価なもの。ヨドバシカメラでも2万円ちょっとくらいなのでほぼ同価格。ケースの裏に刻印が入っているところがオリジナルです。

DSC_0161.jpg

DSC_0162.jpg


10時前くらいになって、真上はちらほら青空が覗くようになりました。マッターホルンも裾野が見え始め、標高3,260m付近、私たちとほぼ同じ高さに位置するヘルンリ小屋は、カメラでもはっきり捉えることができました。その上も切り立った絶壁が確認でき、おそらく3,500~700m付近くらいまでは見えていたと思います。しかし、それから数分もするとまた分厚い雲に覆われたり、雪がちらついたり、そしてまた青空が見えたりと目まぐるしく変わっていきます。しまいには薄い虹まで出てきました…

P1140256.jpg


そして11時。結局この窓からマッターホルンの全容を見ることはできませんでした。
下山する列車の中で、妻が帽子をマッターホルンに見立てて慰めます(笑)…

P1140267.jpg

P1140269.jpg


ツェルマット駅の荷物窓口で、昨日ラウターブルンネンで預けたスーツケースを受け取ります。ちなみにこのスーツケース、今日の夜には飛行機のチェックインとあわせ再度預けにこなくてはなりません…忙しい。

駅からゴルナーグラート鉄道沿いに徒歩5分ほどの、ホテルアドミラルに荷物を置きに行きます。まだ12時前でしたが、スタッフがチェックインを受け付けてくれ部屋に通してもらうことができました。今日は天気も悪くハイキングに行く気にもならないので、ツェルマットの街中をぶらついて時間を過ごします。

とりあえず昼飯のため街中へ。店先にはメニュー看板がいろいろ出ていますが、ただでさえ物価が高いスイスで、ツェルマットにおいては輪をかけて高いような気がします。ため息。
通りかかったマクドナルドのメニューを遠めに記念撮影します。

P1140308.jpg

縮小写真では良く見えませんが、ビックマックのセットが11.7フラン、約1,300円です(爆)


ふと上の方に目をやると、マッターホルンがかなり見えてきているではないですか!! 標高4,003mのソルベイ小屋から更に上肩付近まで見えています。

P1140302.jpg


メインストリート沿いにスイスらしい食事ができそうな店があったので入ります。ヴァリサーカンネ(WALLISERKANNE)。系列店もいくつかある大きな店ですね。

注文したのはラクレット、レシュティ、トマトソースのペンネ。それに飲み物を1人1杯ずつで70フラン、約8,400円…味は美味しかったですよ…

P1140278.jpg

P1140279.jpg


店を出ると小雨が降り出していました。先ほど頂上間際まで見えたマッターホルンも完全に姿を消してしまいました。ということでメインストリートのお店でお土産ショッピング。

まずはスイスの定番チョコレート
駅前のレダラッハ(laderach)は店舗も大きく品揃え豊富です。特にピュアデライトという、大きな板チョコを割って量り売りする商品が人気のようです。

IMG_20140929_183054.jpg


こちらも町内にいくつか店舗のあるフックス(fuchs)。そもそもはパン屋さんですが、マッターホルンの形をしたチョコレートが人気のようです。

DSC_0158.jpg

DSC_0157.jpg

見た目だけで無く味も抜群でした。お土産には最適そうですが、5個入りで1,500円以上することと、溶けやすいのであまり向いていないですね。ばら撒き用にはツェルマット駅周辺のお土産店やスーパーのCOOP、ミグロなどで山のように売っています。ただ日本でも有名なリンツがかなり幅を利かせていますので、ちょっと面白みが無いかもしれません。個人的にはヴィラーズが好きですが…チューリヒに行かれる方なら、そこでたくさんの選択肢の中から選んだほうがいいかもしれませんね。

私のコレクションアイテム、ご当地マグネットも無事購入したところで、そろそろ妻の購買欲が我慢ならなくなったようです。ただでさえ物価の高いスイス、しかも円安、しかも超観光地、買い物に適した要素は何一つありませんが…女性の鞄と靴好きって、数百年、数千年経っても世のご主人方には理解できないんでしょうね。まぁニューヨークで靴を3足も買ってきた人のことですから、買わずには済まないと思いましたけど…

一旦ホテルに戻り荷物整理。チューリッヒ発のフライトが明日午後なので、ツェルマット駅の場合18時までに駅へ預ければ、明日のフライトのチェックインと同時に荷物も預ける事が可能です。そのまま飛行機に乗っけてくれるわけですからこれは便利。途中妻の買い物の免税手続きを銀行で済ませ、駅に向かいます。ちなみにここでの免税手続きは、300フラン以上購入したショップで書類を作ってもらう → 銀行でパスポートとクレジットカード、先ほどの書類を提示し、キャッシュで返金を受ける → スイス出国の際空港の税関でスタンプをもらう → ショップでもらった封筒に全ての書類を入れポストに投函する…という流れです。なお、書類を投函しなかったり不備があると、提示したクレジットカードから後日相当分が引き落とされてしまいます。

スイス最後のディナーはやはりチーズフォンデュ。ということで晩ご飯は同じくメインストリートのル・ジタン zermatterstübli というお店に入りました。カジュアルなレストランですが、店先にはチーズフォンデュのメニューもしっかり出ています。

注文したのはチーズフォンデュ・クラッシック2人前と付け合せのポテト、ドライビーフのトロッケンフライッシュ。それにこの地方産の赤ワインドール。これにデザートをつけて80フラン(約9,500円)。

P1140310.jpg

P1140311.jpg


ようやくスイスでチーズフォンデュを食べることができました。

スイス旅行 4日目

今日もよい天気です。
ブライトホルンのモルゲンロートも昨日より幾分よく見えます。

P1130998.jpg


天候によっていくつかのスケジュールパターンを考えていました。昨日はとても天気に恵まれ、ユングフラウ三山を充分眺めることができたので、次はマッターホルンを確実に見たい…今日は早めにツェルマットへ移動し、日の高いうちにゴルナーグラートのホテルにチェックインすれば、今日、明日、明後日の朝と3日間チャンスができます。ところがマッターホルンのライブカメラを見ると、こちらの天気とは対照的にどん曇り。完全に雲の中に入ってしまっていました。天気予報でもツェルマット周辺は明日いっぱい小雨…これでは勿体無い。こちらベルナー・オーバーラント地方は夕方前頃から天候が下り坂になるようなので、お昼過ぎまで滞在することにしました。そして今日は移動日になるので、スイス・フレキシーパスに日付を記入。車内検札はほぼ100%来るので、うっかり日付を入れ忘れ、不正乗車扱いされたら面倒です…

P1140008.jpg


ここでもファストバゲージを活用。標高3,100mのゴルナーグラートまでスーツケースを持っていくのは厳しいと考え、こちらからツェルマットへ輸送。キャリーケースに3人1泊分の荷物を詰め、明日山を降りてからスーツケースを受け取る…という段取りにしました。

チェックアウトの際、どうも昨日の母の虫騒動が印象に残っているらしく、ホテルのスタッフたちが笑いながら見送ってくれました。私からもお礼を言ってホテルを出発。ヴェンゲンはガソリン車の走行が禁止されているため、小さな電気自動車で駅まで送ってもらいます。

駅に到着するともう間もなくラウターブルンネン行きの列車が到着しようかというところ。ここで荷物をツェルマットまで送る手続きをするつもりでしたが、この列車には間に合いそうも無く、次の30分後の列車まで待つのも時間が勿体無いので、とりあえず全ての荷物を列車に持ち込んで、ラウターブルンネンから発送することにします。

列車は20分ほどで500mの標高差を下りラウターブルンネンに到着。スーツケースはファストバゲージで発送し、キャリーバッグはコインロッカーに預けます。コインロッカーは日本と使い勝手が全く一緒なので助かりますね。

ラウターブルンネン駅の向かい側にある乗り場からロープウェイでミューレンを目指します。ミューレンはラウターブルンネンの谷を挟んでヴェンゲンの向かい側。アクセスはラウターブルンネンからロープウェイでグリュッチアルプへ上がり、ラウターブルネン・ミューレン鉄道(BLM)で行くルートと、ラウターブルンネンからバスで谷を南下し、シュテッヘルベルクから2本のロープウェイを乗り継いで上がるルートがあります。いずれのルートもミューレンからさらに上のシルトホルンに接続していますが、BLMの駅はミューレン市街の正反対にあるので10分ほど歩きます。時間が無ければシュテッヘルベルク経由のほうがいいですし、余裕があれば往復で異なるルートを選択するのが王道でしょう。ちなみにミューレンまでは両ルートともスイスパスの適用区間になりますので、別料金は不要です。

ミューレンはヴェンゲンと同じく下界の道路とは接続していません。それでもヴェンゲンは鉄道という物資輸送手段がありますが、こちらは2本のロープウェイが全ての生命線です。大型のキャビンはごく普通のロープウェイですが、実は2階式になっていて、下のフロアにはフォークリフトでパレット積載の荷物を積み込めるようになっています。

P1140014.jpg


僅か5分ほどで標高1,487mのグリュッチアルプに到着。ロープウェイを降りるとすぐ目の前に一両編成のかわいらしい電車が待ち受けており、お客が乗車次第発車します。

P1140018.jpg


このBLMで標高1,650mのミューレンまで約13分。崖の上をなぞる様にゆっくりと走っていきます。ラウターブルンネンの谷とその向こうに見えるヴェンゲンの街、昨日登ったメンリッヒェン、そしてその奥に聳えるユングフラウ三山が絶景です。スフィンクス展望台も小さく見えます。この地方に何度も訪れている観光客は、賑やかなグリンデルワルトよりもこのミューレンを好む人が多いそうで、ユングフラウ三山を一度に望める場所というのも限られていますから、確かにこの眺めは贅沢ですね。

P1140022.jpg


ミューレン駅からは徒歩で市街地を横断します。市街地といっても本当にのどかな村です。ここからシルトホルンを目指すことも可能ですが、今回は最近日本からのツアーにも組み入れられて人気が高いというアルメントフーベルに上がってみることにしました。ミューレンの街を途中で右に折れると、アルメントフーベル行きのケーブルカー乗り場があります。アルメントフーベル周辺のハイキングルートは手軽ながら眺めのよさと、特に初夏には一面花畑になるというブルーメンタールがあることで知られています。

P1140029.jpg

P1140034.jpg


標高1,907mのアルメントフーベルへは無人のケーブルカーで僅か4分。スイスパスで50%引きです。駅から標識従いなだらかな坂を下っていくと10分ほどでブルーメンタールの入り口です。ここから望む村の風景は素晴らしい!! この時期花畑こそありませんが、放牧された牛の鳴らすカウベルの響きと、心地よい風に乗せて流れるのどかな時。あまり予備知識も無く来たため、想定外の絶景に感動することしきり…

P1140040.jpg

P1140043.jpga>


ハイキングルート上に牛さん。

P1140049.jpg


1時間ほどのハイキングを楽しんでミューレンに戻ります。
ちなみにこの周辺のハイキングルートはかなりたくさんあって分岐も多く複雑です。単に標識で目的地だけを追っていくと思い通りのルートを通れない場合があるので、できればGoogle Mapなどで事前にルートをよく把握しておくことをおすすめします。

P1140063.jpg


ミューレンからロープウェイを2本乗り継いで再び谷の下に降りていきます。シュテッヘルベルクでバスに乗り換えますが、まだ少し時間に余裕があるので、途中トリュンメルバッハの滝で下車。ラウターブルンネンの谷には落差数百mの滝がいくつもありますが、ここは外からは見えず、洞窟の中を10段にわたって落ちていくという聞いただけでも迫力が伝わってきそうなスポットです。

バス停から3分ほど歩くとチケット売り場があり、崖の下からインクラインで洞窟の上部へ上がっていきます。インクラインの終点は上から6番目の滝にあり、一度階段を登って10番目の滝まで上がり、そこから一番下の滝まで下って行きます。ユングフラウ三山から流れ出た毎分2万リットルの雪解け水が、落差の大きい滝、スクリュー状の滝と、それぞれ個性のある10個の滝を轟音とともに駆け下りていく様は壮観です。

P1140082.jpg

P1140097.jpg


1時間ほど散策を楽しみ、バス停前のカフェでサンドイッチを購入してラウターブルンネンに戻ります。駅の手前には外から見える大きな滝、シュタウプバッハの滝があります。

P1140104.jpg


ラウターブルンネンを13:33の列車で出発。インターラーケン・オストでバーゼル行きの特急、シュピーツでブリーグ行きの特急に乗り換えます。ちなみにスイスの鉄道は時間に正確ということで聞いていましたが、ここまで乗った列車は3~5分ほど遅れるケースが多くありました。いや、海外で5分なんて遅れのうちに入らないのは分かっているのですが、ダイヤが緻密に設定されているが故、どの駅での乗り換えも5~10分と比較的タイトになっていて、数分の遅れが大きく影響してしまうんです。今日もインターラーケン・オスト、そしてこの後ツェルマットでも列車が遅れてギリギリの接続になりました。遅れているときは待っていてくれるのでは? とも思うのですが、そんな車内放送があるわけでもなく、どこにも保障は無いのでかなり不安になっちゃいますね…

P1140125.jpg


スイス国鉄の特急列車はほとんどが2階建てで座席数が多いです。ただ乗る人も多いので、特に2等車では席を見つけるのに一苦労する場面もあるかもしれません。1等席は比較的空いていて、座席も横3列とゆったりしているので、移動が多い旅行では1等車利用がいいと思います。ビストロカーというカフェのような車両もついていますが、コーラ1本5フランほどするので、駅のキオスクで調達しておくほうが無難です。

P1140119.jpg


トゥーン湖のほとりシュピーツからツェルマットへ向かうマッターホルン・ゴッタルド鉄道(MGB)の乗換駅フィスプまでは途中全長34.6kmのレッチュベルク基底トンネルを通過します。アルプスを南北に貫くこのトンネルのおかげで、ベルナー・オーバーラント地方、ひいてはベルン、チューリヒ方面と、ツェルマットなどスイス南部との移動が格段に便利になりました。特急列車はシュピーツから僅か25分でフィスプに到着します。ちなみに基底トンネルの上を通過する従来のレッチュベルクトンネルは、道路の無い同区間を補完するため、バスや車ごと乗り込むことのできるカートレインがあることで有名です。

フィスプからツェルマットまでは約1時間。ホームには多くの人で溢れ、この区間に限っては1等車もほぼ満席でした。スイスの鉄道といえども、乗車口はセクター記号で号車が大まかに表示されているだけで、日本のような整列乗車はありませんからちょっと焦ってしまいます…

P1140136.jpg


ツェルマットまでの区間は両脇にワイン用のブドウ棚を眺めながら、これまたかなりの急勾配をラックレールで進んでいきます。

P1140141.jpg


ツェルマットには5分ほど遅れて到着。ゴルナーグラート鉄道の出発まで6分程しかなく、自分ひとりダッシュしてチケットを購入。乗車とほぼ同時に発車しました。

P1140153.jpg

P1140155.jpg


天気はあいにくの曇り空。雨こそ降ってはいないものの、マッターホルンは裾野がちょっと覗ける程度。列車はぐんぐんと高度を上げ、30分ほどで標高3,089mのゴルナーグラートに到着。山上は上空こそ曇っているものの周囲の視界は悪くなく、駅前の展望台からは眼下にゴルナー氷河が良く見えます。ただ、数百メートル上からは厚い雲に覆われており、マッターホルンはもちろん、モンテローザやリスカムも雲の中でした。

P1140160.jpg

P1140163.jpg

P1140181.jpg


今晩のホテル 3100 クルムホテル・ゴルナーグラート。

P1140167.jpg


昼間は賑わうであろう山上も、最終列車が出発する頃にはひっそりと静まり返ります。

P1140186.jpg


ホテル以外にレストランは無いので、宿泊料金には夕食が含まれます。
今日のメニューはフォンデュ・シノワーズ。鍋の中のスープに野菜や肉を入れて茹で、数種類のディップに絡めていただきます。大好物のポテトフライも、一人ずつ丼ででてきて感動です(笑)

P1140204.jpg

P1140202.jpg


このホテルは半数以上の宿泊客が日本人でした。というよりツェルマットも含めてこのエリア全体が、ベルナー・オーバーラントに比べると中国・韓国系の人があまり目に付かず、結果として日本人の比率が上がっていたような気がします。やはりドイツ・フランスとの周遊がメインで、スイスだけを訪れる人は少ないのでしょうか? 部屋にはポットとインスタント味噌汁まであって、日本人には大変有難いホテルです。

食事を終えて部屋に戻ると、窓からは満天の星空が見えました。さっきまであんなに曇っていたのに…もう気温も一桁になっていますが、早速三脚とカメラを持って撮影に出ます。

P1140214_2.jpg

P1140217_2.jpg

P1140220_2.jpg

今までみた星空では、屋久島とネパールのヒマラヤ山麓で見たものが一番でしたが、ここの星空も最高の部類に入るものでした。


スイス旅行 3日目

6時起床。
まだ暗い中、昨日ローザンヌで預けた荷物を駅まで取りに行きます。

ホテルから駅までの坂道を登りながらふと後ろを振り返るとビックリ!! ちょうど部屋からは左手後ろ方向になって見えなかったのですが、とてつもなく巨大な山塊のシルエットが…暗くてはじめは雲かとも思ったのですが、あきらかに他とは異なる異様な様相。まるで暗闇から巨大な恐竜か何かがこちらに覆いかぶさってきそうな、怖ささえ感じます。それが初めてスイスを訪れた私にも「ユングフラウ(4,158m)」であることはすぐに分かりました。とにかくデカイ!!

ヴェンゲン駅の窓口は早朝からオープンしていて、広い荷物保管庫に私たちのスーツケースが2つポツンと置かれていました。ホテルに戻る頃にはすでに空は明るくなり始めていて、先ほどのユングフラウのシルエットもかなりはっきりしてきました。

P1130688.jpg


部屋のバルコニーに出てみると、ラウターブルンネンの谷とその向こうの山々が姿を見せていました。とりあえず天気はよさそうです。ブライトホルン(4,165m)も良く見えます。ただ、日の出方向に雲が出ているのか、山に朝日が当たって真っ赤に染まるモルゲンロートは僅かしか見えませんでした。

P1130695.jpg


天気か悪い場合はラウターブルンネンの滝やプリエンツ湖、場合によってはベルンまで出ることも考慮していましたが、予定通りユングフラウヨッホに向かうことにします。とは言っても山の天気は変わりやすいですから、この天気もいつまで持つか分かりませんが…

受け取った荷物から今日必要なものを取り出し、朝食を済ませ再びヴェンゲン駅へ向かいます。荷物を受け取りに来たときは人影がありませんでしたが、この時間は各ホテルから出発してきた中国・韓国人の団体がわんさといます。

P1130699.jpg


窓口でスイス・フレキシーパスを見せてチケットを購入。ここから先はスイスパスの適用外区間となるので、ヴェンゲンからユングフラウヨッホ、そしてグリンデルワルトに降りるチケットを購入します。よってスイス・フレキシーパスは今日は使用しないため、日付も入れません。ただ、スイスパスの特典で、適用外となるこの区間も25%割引(ユングフラウ以外の鉄道、ロープウェイ等は50%割引)が適用されます。それでも一人15,000円ですが(笑)。この特典はスイスフレキシーパスを使用しない日であっても、最終使用日前であれば適用されますので、よほど毎日列車で移動しない限りは、有効日が連続するスイスパスよりも、1か月の間で好きな日だけ有効にすることのできるスイスフレキシーパスの方が、結果としてお得なケースがほとんどかと思います。スイスパス高いですからね…

ホームにラウターブルンネンから上がってきた列車が入線します。同じ時刻で複数の列車を続行させており、最初の列車は団体専用とのことで通過。次に続けて2本一般向けの列車がやってきました。とは言ってもヴェンゲン駅からの団体客もこの列車に乗るので、満員まで行かないまでもそこそこの乗車率になります。多くの観光客が朝一でユングフラウを目指すだろうから、夏のハイシーズンは凄いんだろうなぁ。

ヴェンゲンを出た列車はぐんぐん高度を上げ、あっという間にヴェンゲンの街が遥か下方になってしまいました。とにかくこの鉄道勾配が半端じゃないです。後で調べたら最急勾配が250‰(1,000m毎に250m上る)もあるそうで、そりゃ凄いわけだ…ちなみに日本の箱根登山鉄道は80‰、唯一ラックレールを配した大井川鉄道井川線でも90‰とのことなので、ケーブルカーとまでは言わないまでも、一般的な鉄道としてはかなりインパクトがあります。

P1130717.jpg

P1130713.jpg


列車が進行方向を東向きに変え、ヴェンゲルナルプ駅を出る頃には木々もほとんどなくなり、谷の向かい側には正面にユングフラウ、左手にメンヒ(4,107m)がその巨体を現します。荒涼とした岩の絶壁がむき出しになっていて、とにかくその迫力に呆然。終点クライネシャイデックが近づいてくると左奥にアイガー(3,970m)の姿も見えてきます。

P1130732.jpg


ヴェンゲンから25分ほどで標高2061m クライネシャイデックに到着。ここでユングフラウ鉄道に乗り換えます。ほぼ同時にグリンデルワルトから上ってきた列車も到着し、小さな駅は大変賑わいます。ユングフラウ鉄道のホームにも3本ほどの列車が待ち構えており、どれに乗ったらいいのかもよく分からず…人並みに流されながら空いていそうな車両に乗り込みます。団体用のスペースには客室の入り口に札が出ているので、そこは避けないといけません。しかし回りは中国・韓国人で5割、その他アジア系2割、欧米系3割といったところでしょうか。いや、実際はもっと中韓系の割合少ないと思うんですが、それくらいの存在感があるということです(笑)

P1130733.jpg


ほどなくして列車は発車。車窓の右手にはユングフラウとメンヒ、右手にはアイガーが、もうホントすぐ目の前、手の届きそうなところに迫ります。

P1130738.jpg


ハイキングの出発点にもなるアイガーグレッチャー駅を出ると列車はトンネルの中へ。ここから終点ユングフラウヨッホまでは、ずっと暗闇の中を走ります。勾配はますますきつくなり、薄暗い車内では薄くなっていく酸素も相まって、騒がしい団体客も眠りにつく人が続出。轍の音だけが響きます。

ユングフラウヨッホまでの途中、列車は2か所で停車します。
1か所目がアイガー北壁の真っ只中、標高2,864mのアイガーヴァント駅。駅といっても窓の外は絶壁で、ここで乗り降りする人はいませんが…遭難しそうなときなどは登山者が入ってこれるようにはなっているそうです。先ほど下から見上げたアイガー北壁の中に自分がいるんだなぁと思うと感慨もひとしお。眼下にはグリンデルワルトの家々が米粒のように光って見えます。そしてさすがに2,800mを超えてくると息が少々苦しくなってきます。昔ハワイ島のマウナケアに上った時、ガイドさんが教えてくれた呼吸法を思い出しながら、ユングフラウヨッホに備えます。コツはとにかく息を吐くことを意識する。口を窄めてストローで息を吐くように肺の圧を上げれば、吸い込んだときに自然といっぱいの空気が取り込めるそう。

P1130746.jpg


続いて標高3,158mのアイスメーア駅。眼下に緑の草原が拡がっていた先ほどのアイガーヴァントと世界は一気に変わり、目の前は白銀一色。迫力あるフィッシャー氷河の源頭を窓越しに眺めます。氷河といっても、表面は無数のクレパスによってザクザクに切り込まれていて、巨大な氷の塊が転がっているようです。

P1130757.jpg


そしていよいよ標高 3,454m トップ・オブ・ヨーロッパ ユングフラウヨッホに到着。この方がこんなとんでもない場所まで鉄路を導いたお方、設計指揮者のアドルフ・グイヤー・ツェラーさんです。

P1130768.jpg


ユングフラウヨッホの施設はいろいろあり、駅の上はレストラン、売店になっています。
ホームの出入口には懐かしい日本のポストも。正面はガラス張りになっていて、アレッチ氷河が目の前です。

P1130772.jpg


TOURと書かれた標識に沿って進みます。長いトンネルを抜けると最初のエリアは「ユングフラウ・パノラマ」という3Dシアタールーム。4分ほどの映像が楽しめるとのことでしたが、早く外に出たいので足早に通過。シアターを出るとトップ・オブ・ヨーロッパのトップ、スフィンクス展望台へのエレベーター乗り場があります。ちなみにこのエレベーターで3,571mまで上昇しますが、なかなか高速で、この標高においては高山病の不安が頭をよぎります。というよりすでに結構クラクラ来てます。

P1130774.jpg

P1130789.jpg


いやぁ、ホント天気に恵まれてよかった!! 目の前には真っ白な雪に抱かれたユングフラウとメンヒ。地上より濃い真っ青な空と、黒々とした岩肌との3色だけで構成されたコントラストが目に焼きつきます。

P1130775.jpg


メンヒも目の前!!

P1130779.jpg


中央のテラス上にヴェンゲンが見えています。その正面奥がインターラーケンの街並み。右手の小高い山が午後ハイキングする予定のメンリッヒェン。左手の切れ込んだ岩肌の下はラウターブルンネンの谷、さらに左、手前の岩で隠れてしまっているあたりがミューレンです。

P1130782.jpg


写真撮影に夢中になっていると、時間が経つにつれ次々と人が押し寄せてきます。この天気ですから人が滞留してしまって展望台は大混雑。

エレベーターで下に降りると、世界遺産アレッチ氷河の雪上でアトラクションが楽しめる「スノーファン」。アトラクションには手を出しませんでしたが、ここからメンヒ方向に向かって雪上を散策してみます。傾斜はさほど無いのですが、やはり3,000m超の高所ということで、雪に脚を取られながらの歩行はかなり体力を消耗します。100mほどの道のりでも2倍3倍以上に感じる。この先1時間ほど歩けばメンヒ登山者のベースとなるメンヒスヨッホ・ヒュッテがありますが、たぶんその1/4も歩けずに引き返しました…

P1130846.jpg

再び館内に戻ってTOURの標識に進むと、2年前に完成したというアルパインセンーション。ユングフラウ鉄道建設工事の様子やそれを支えた人々へのオマージュが展示されています。

アイスパレスは氷河の中をくりぬいた洞窟の中のアトラクション。スケートリンクのようなツルツルの通路を歩きながら、ペンギンやら鳥の氷像を見学します。まぁここは氷像よりも「氷河の中を歩く」ということに意義があるわけですね。氷河の中なのだから徐々に移動しているのでは? と思いましたが、実際年に十数センチ移動するため、都度補修されているそうです。

P1130857.jpg


最後のプラトーは、屋外に出て雪上から目の前のユングフラウやアレッチ氷河を眺めることができます。

P1130860.jpg


その他館内にはリンツの運営するチョコレートワールドやオリジナルグッズのショップも。ただ、標高が高いだけあって品物も高いです。ここで簡単な昼食を食べましたが、パスタひとつコーヒー3杯で4,200円…

予定では2時間程度の滞在を考えていましたが、結局下りの列車に乗った頃には3時間以上経ってしまいました。ツアーでは長くて2時間、短いと1時間ちょっとなんてこともあるみたいなので、天気がよければ好きなだけいられるというのが個人旅行のメリットですね。

クライネシャイデックに戻ってきました。朝は逆光で山々が暗く重々しい雰囲気でしたが、午後になって陽も当たり始め明るくなっていました。駅のお店でパウンドケーキと飲み物を買い列車に乗り込みます。時間があればグリンデルワルトまでいくつもでしたが、ユングフラウヨッホで思いのほか時間を使ってしまったので、直接メンリッヒェンのハイキングに向かいます。

P1130879.jpg

ヴェンゲンとは反対方向に向かう列車からは、アイガーの北壁直下を通過。首が痛くなるほど見上げないとなりません。上からもいいですが、下から見上げる迫力もいいですね。

グリンデルワルトのひとつ手前、グルントで列車を降ります。下界は暖かいです。

P1130884.jpg


駅から右手に3分ほど歩くと、メンリッヒェンに上るロープウェイの乗り場が見えてきます。

P1130889.jpg


もちろん、このロープウェイもスイスパスの割引が適用されます。24フラン。
ゴンドラは大人4人乗ればギュウギュウの小さなものですが、なんでもこのロープウェイはヨーロッパ最長らしく、距離は約6.2キロ、時間にして30分ほどの空中散歩です。眼下にはグリンデルワルトの街並み、正面にはウェッターホルン(3,701m)やシュレックホルン(4,078m)の大パノラマが広がります。

P1130899.jpg


メンリッヒェンの展望台からはウェッターホルン、シュレックホルン、アイガー、メンヒ、ユングフラウ、そして眼下にはグリンデルワルト、ヴェンゲン、ラウターブルンネンと360度の大パノラマを望むことができました。

P1130910.jpg

P1130911.jpg

P1130923.jpg


特に標高差が500mあるヴェンゲンとラウターブルンネンの街並みが直線状に並んでいるので、望遠レンズを使って撮影すると、まるで同じ街のような写真が撮れます。右手がヴェンゲン駅、上がラウターブルンネン駅です。

P1130919.jpg


ここからはハイキングの開始。母は体力に自身が無いのでホテルに直行するとのこと。ヴェンゲンに降りるロープウェイのチケットを渡して別れました。
やはり朝に比べると雲がかかり始めユングフラウの山頂も見えたり隠れたりという状況ですが、頭上は青空でなんとか今日一日天気は持ってくれそうです。
ここからクライネシャイデックに下るルートは距離約4.5km、90分ほどの初心者コースです。正面にユングフラウ三山を眺めながら、なだらかな下り坂を進みます。

P1130939.jpg


途中何か所か眺めの良いところにベンチがあり、休憩をとることもできます。
終点近くでは湖に写る逆さアイガーも見ることができました。

P1130948.jpg


気がつけばもう17時過ぎ、最終1本前の列車でヴェンゲンに戻ります。
ヴェンゲンに着いたら閉店間際のCOOPでお買い物。お土産など本格的な買い物は後半のツェルマットでしますが、品揃えやめぼしい物をチェックしておきます。それにしてもスイスのお店は閉店が早い。COOPも18:30には閉店とのことで、日が長い分夕方まで外出していると買い物する時間もありません…。

P1130967.jpg


今日はホテルのレストランでディナー。というかヴェンゲンでは独立したレストランは無いに等しく、結局どこかのホテルに付属したところを使わなければなりません。今回宿泊したアルペンローゼのレストランは、コースディナーが25フランと格安!! それでいてメニューは3コース+デザートと充分な内容。メインはラムステーキで、ジューシーで癖もほとんどなく、妻もこんなおいしいラムは初めてと満足の様子でした。

ちなみに、母はメンリッヒェンで別れた後、なんとかホテルまで辿り着いたようですが、部屋に入ってデカイ虫がいたとかで、全く英語も話せない中、ホテルのスタッフやお客さんを巻き込んで大騒ぎしていたようです…

スイス旅行 2日目

昨日は24時過ぎに夜景ツアーから帰ってきて、とにかく眠たく、シャワーを浴びることもできずに爆睡。ということで6時に起きてまずはシャワーを浴び荷物の整理。

今回の旅行、個人旅行ということで移動の際の荷物がネックになります。スイスにはライゼゲペックやファストバゲージという鉄道利用者向けの便利な荷物搬送サービスがあるのですが、これを利用するにもいろいろと時間的な制約があったりして、結構頭を使わないといけません。今日はヴェンゲンのホテルに泊まりますが、スイスに入りローザンヌの駅で大きなスーツケースを2つ預け、ヴェンゲンに送ります。荷物自体はその日のうちに到着しているのですが、私たちが到着する頃には窓口が閉まっているため受け取ることができません。ということで今日一泊分の荷物は3人分キャリーバッグに詰め込み、自分たちで運ばなくてはならないのです。

大急ぎで朝食を食べ、TGVの出発するリヨン駅へ。あぁ駅前のホテルでよかった・・・

P1130406.jpg


リヨン駅はリヨン、マルセイユ、モンペリエ及びスイス方面へのTGVが発着する大ターミナルです。100年以上の歴史を持つレストラン、ル・トラン・ブルーもこの駅の中にあります。正面にはA~Nのホーム、数字番号のホームは左奥に進んだところにあるので注意が必要です。私たちの乗る8時2分発ローザンヌ行きのTGVは19番線とモニターに表示されていたので、駅の左奥へ進みます。

P1130414.jpg


発車の10分前を切っていて、すでに列車は乗車が開始されていました。

P1130417.jpg


しばらくパリ近郊を走行し、やがてブルゴーニュの台地に入ります。300km/hは出ているはずですが、畑しか見えないのでスピード感があまりありません。架線柱やたまに交差する道路が後ろにすっ飛んでいきます。

P1130433.jpg


1等車では軽食のサービスがあります。一応チョイスもあって、チーズとハムのセットか・・・もうひとつはよく分かりませんでしたがヨーグルトかな・・・チーズはとても美味しかったです。さすがフランス。

P1130424.jpg

P1130425.jpg


TGVといっても日本の新幹線のようにずっと専用の高速区間を走るのではなく、在来線に相当する区間もあります。山形・秋田新幹線のような感覚ですね。よってスイスに入る山間部などでは100kmにも満たないスピードで走る区間もあります。

列車は定刻より15分ほど遅れ、11:51にローザンヌへ到着。国際オリンピック委員会(IOC)の本部がある街ということで、駅舎にも五輪のマークが掲げられています。

P1130444.jpg


まずはスイスに入国ということでATMを見つけクレジットカードでキャッシング。最近はこの方法が一番手軽で手数料も安いため愛用しています。そして日本で購入しておいたスイスパスのヴァリデーション。駅の窓口で日付のスタンプを押してもらいます。今回は1か月の間の好きな3日間利用できるフレキシータイプのパスを購入したため、ヴァリデーションの後自分で今日の日付を書き込みます。窓口は番号カードを受け取って呼ばれるのを待つシステムですが、どれをとったらいいのか分からずオタオタしているとスタッフが声を掛けてくれ、結局待つことなく押してもらうことができました。

続いて荷物窓口に行きスーツケースを2個ヴェンゲンに送ります。しかし係りのおじさんに「ヴェンゲン」がなかなか伝わらず、メモに書いてようやく理解。すいません発音が悪くて・・・。1個22ユーロ。
厳密に言うとヴェンゲン駅はスイス国鉄の管轄ではなく、地元の民間鉄道会社のエリアですが、このようなサービスは会社の分け隔てなく利用できるところがすばらしいです。

列車が遅れて到着したこともあり、ローザンヌの滞在時間はやや短くなってしまい、観光ポイントを大聖堂に絞って見ることに。駅前からスイス唯一の地下鉄で3駅移動します。この地下鉄、ケーブルカー並みの急勾配で、ホームもごらんの通り。

P1130445.jpg


駅を降りると橋の向こうに大聖堂の姿が見えました。ちなみに手前の橋は上が道路、下が地下鉄の線路になっています。

P1130449.jpg


12~3世紀にかけて建造されたというゴシック様式の大聖堂はまさにローザンヌのシンボル。10mほどもある巨大なステンドグラス「薔薇窓」が特に美しい教会です。

P1130464.jpg

P1130474.jpg

P1130473.jpg


ローザンヌ駅に戻り、次は世界遺産のブドウ畑を目指します。

スイス国鉄の駅ではモンディーンというメーカーの時計が時を刻んでいます。シンプルかつ個性的なデザインはとても印象的で、実は結婚前、私が妻にプレゼントした最初のクリスマスプレゼントはこのモンディーンの腕時計でした。

P1130490.jpg


レマン湖岸を走る本線と別れ、ブドウ畑の上へ駆け上がります。

P1130496.jpg


途中ピュイドゥー・シェーブル駅で乗り換えシェーブル・ヴィラージュ駅で下車。ここから世界遺産のブドウ畑、ラヴォー地区を散策します。

P1130502.jpg


周辺にはレマン湖岸の街とを結ぶ散策ルートがいくつかありますが、その中でもネットにも情報が多く、距離・時間的に丁度よさそうなサン・サフォランへのルートを選択。右手にレマン湖の輝く湖面を見ながら、畑の中の小道を歩きます。

P1130508.jpg

P1130521.jpg


収穫直前のブドウが実っています。

P1130524.jpg


遠くに見えるのはチャップリンが晩年を過ごした街、ヴヴェイ。

P1130529.jpg


サン・サフォランの街に下りて来ました。小さな教会、収穫を間近に控え道具の準備をするワイナリー、石畳の小道。何気ないひとつひとつの情景がとても美しく感じられます。

P1130551.jpg


距離にして約2km、ゆっくり歩いて60分ほど。カフェや観光客が気軽に入れるワイナリーはあまり無いので、サン・サフォランの駅でレマン湖を眺めながらしばし時間を潰します。ワイナリーは開いている曜日や時間が非常に限られているようなので、ワインを飲む気満々の方は、多少お店もあったスタート地点のシェーブル・ヴィラージュ駅周辺で時間を潰したほうがいいかもしれません。

のんびりしたムードのサン・サフォラン駅。松山・伊予鉄の梅津寺駅を彷彿とさせます(笑)

P1130558.jpg


ほどなくやってきた普通列車に乗り込み、下校途中の学生たちに揉まれながら、ゴールデンパスラインの始発駅モントルーへ。モントルーもまたレマン湖畔に佇む高級リゾート地ですが、ここからスイスの山間部へ向けて3大鉄道絶景ルートのひとつ言われるゴールデンパスラインが出発します。ゴールデンパスラインはここモントルーを起点に、スイス東部の景勝地ルツェルンまで約200kmを横断する路線の総称で、途中ツヴァイジンメンとインターラーケン・オストを境にモントルー・オーベルラン・ベルノア鉄道(MOB)、レッチベルク鉄道(BLS)、ツェントラル鉄道の3社がそれぞれ運行しています。MOBとツェントラル鉄道はメーターゲージと呼ばれる軌間1000mmのレールとなるため、それぞれの境界駅で乗換えが必要になります。一見面倒そうではありますが、それぞれの駅は乗り換えしやすいような造りになっていて、またいくつもの列車を乗り継ぐというのもまた旅の楽しみだと思います。今回はMOB・BLS区間を乗り継いでインターラーケンに向かいます。

モントルーからのMOBは3社の中でも一番個性的な列車を運行しています。オリエント急行をイメージしたレトロスタイルの列車や、先頭が展望室になったゴールデン・パノラミックは、日本ではロマンスカーでおなじみですが、海外ではなかなかお目にかかれない列車です。この展望車が連結されている列車は一日2本程度と少なく、最全部の座席も8席しかありません。

P1130576.jpg


ヨーロッパでは中長距離列車の多くが機関車+客車というスタイルですが、このゴールデン・パノラミックもその仲間。ただし最前部と最後部は展望車になっているので、客車(3両)+機関車+客車(3両)という珍しい編成になっています。先頭と最後尾は1等車でさらに先頭の8席は展望席として指定席料+特別料金の15ユーロが加算されます。今回は最前部の1席が取れ、残り2席はその後ろの一般席になりました。

展望席は1+3の横4列。

P1130584.jpg


一般席も眺めはいいです。

P1130583.jpg


モントルーを出発した列車はつづら折に山を駈け上がっていきます。ぐんぐんレマン湖とモントルーの街並みが眼下に下がっていき、4回ほどターンしてトンネルへ。この先は牧歌的なスイスの風景が広がっていきます。

P1130597.jpg

P1130610.jpg


この路線は通常の2本のレールのみで歯車状に噛み合わせて急勾配を登るラックレールは装備されていません。それでも途中の勾配はなかなか急で、機関車1台でよく登れるなぁと思います。

P1130634.jpg


2時間ほどでツヴァイジンメンに到着。ここでホーム向かい側に停車中のBLSの列車に乗り換えます。MOBとは打って変わってこちらはごくごく普通の列車。

P1130636.jpg


車窓左手にトゥーン湖が見えてくると、ベルナーオーバーラントの玄関口インターラーケンはもうすぐです。

P1130643.jpg


1時間ほどでインターケン・オストに到着。時間はもう18時50分です。
ここからはもう一息。ベルナー・オーバーラント鉄道(BOB)とヴェンゲルン ・アルプ鉄道(WAB)を乗り継いで今日の宿泊地ヴェンゲンに向かいます。って今日はいったいいくつの列車を乗り継いでいるんだ? 答え:8本(ローザンヌの地下鉄除く)。

ホテル着が遅くなり、晩ごはんにありつけないので、この駅併設のスーパーCOOPで買出し。駅の向かいにも大きなCOOPがあるのですが、乗り換えの時間がないためここで調達します。スイス初めてのスーパーでしたが、チーズやハム、フルーツやパスタサラダ、飲み物を購入。

P1130647.jpg


インターラーケン・オストからのBOBの列車は途中駅で分割され、一方はグリンデルワルト、もう一方はラウターブルンネンへ向かいます。昼間この先ユングフラウヨッホへ向かう場合はそれぞれの終点でWABに乗り継ぎ、ほぼ同時刻にユングフラウ鉄道の乗り継ぎ駅、クライネシャイデックに到着します。もう鉄道の名前と駅名覚えるだけで一苦労です。ヴェンゲンはラウターブルンネン側にあるので、私たちはそちらの列車へ。

P1130649.jpg


路線の前半は比較的平坦な道のりですが、2列車に分割するツヴァイリチュネン駅からは急変。2本のレールの間に歯車型の車輪が噛み合うラックレールが敷かれた急勾配区間に入ります。そして日もとっぷり暮れた19:05、ラウターブルンネンに到着。

向かい側に停車中のWABに乗り換えます。昼間であればクライネシャイデック行きとなりますが、この時間帯は全てヴェンゲン止まりとなります。

P1130653.jpg


まもなく列車が発車しようという頃、妻が一言「あっ、リュックが無い!」
なんと前の列車の網棚に忘れてきてしまったのでした・・・
で当の列車はつい数分前にインターラーケンに向けて折り返してしまいました。気づくのがあと数分早ければ・・・

慌てて駅の窓口へ。もう業務を終えて帰ろうという状態のスタッフを捕まえて事情を説明。
乗務員へ連絡をとってくれ、リュックはあったから次の列車で戻してくれるとのこと。で、次の列車は・・・1時間後、時刻表を見ると結局その列車がインターラーケンから折り返してくるようです。
その間にもヴェンゲンへ向かう列車はあり、2人は先に向かうことも考えたのですが、結局3人で待つことに。

「一応ホテルに連絡しておかないとな・・・でも電話で英語は苦手なんだよな・・・」などとウジウジしているうちに逆にホテルから電話が掛かってきてしまいました。荷物のことまで説明すると面倒なので、とりあえず今ラウターブルンネン駅にいること、20:16の列車に乗ることを伝えました。すると駅まで迎えの車を出してくれるとのこと。サービス時間は終了しているのに有り難い・・・

冷たい雨の降るラウターブルンネン駅で待つこと1時間、妻のリュックを載せた列車が戻ってきました。無事荷物を受け取りようやくヴェンゲンへ。車窓は真っ暗ですが、ものすごい急勾配を登っていることだけはよく分かります。ヴェンゲン駅でもしかしたらローザンヌで預けた荷物が受け取れるかも・・・と淡い期待を抱いていましたが、駅舎も真っ暗。ホテルまでは駅からそう遠くない距離でしたが、真っ暗なことと結構急な下り坂、それに雨・・・ということでホント助かりました。

今夜の宿は「ホテル・アルペンローゼ」
この街では老舗のようで、ウッディな室内もキレイ。スタッフもフレンドリーでした。

P1130660.jpg

スイス旅行 1日目

出発の日。

ここ最近成田空港へ行く際にはすっかり定番となった平和交通のTHEアクセス成田。銀座駅から乗車します。運賃は1,000円とリムジンバスや成田エクスプレスの1/3で大変助かります。同じく京成グループの東京シャトルも運行していますが、いつも混雑しているのと、座席も狭いため、平和交通をよく利用します。初めの頃はいつまでもつだろうかと不安になるほどガラガラでしたが、最近は同じような理由で移行している人が多いのか、そこそこの利用率でした。

成田空港で勤務先から直行してきた妻と合流。13:55発のANA205便でパリへ向かいます。
ちなみに今回は往路ANAのビジネスクラス、復路はUAEアブダビ経由エティハド航空のエコノミークラスというルートです・・・

P1130318.jpg


飛行機は定刻に出発。日本海上空でお食事の時間となります。
これは和洋共通の前菜。

P1130328.jpg


和食のメイン。

P1130332.jpg


座席は旧型のライフラットシート。半個室のようなフルフラットのスタッガードタイプが最近の主流ですが、昼間のフライトならこれでもいいかな。

P1130336.jpg


12時間30分ほどでパリシャルル・ド・ゴール空港へ到着。
子供の頃本で見た、建物を縦横につなぐチューブのようなエスカレーター。ずいぶん古いと思いますが現物を見ることができました。ちなみにこの翌日9月14日からエールフランスが大規模なストライキに突入し、空港はかなり混乱したようです・・・

P1130338.jpg


空港からタクシーに乗りパリ・リヨン駅近くのホテル・パリムへ。途中高速道路で多少渋滞にもはまり、1時間ほどかかりました。60ユーロ。リムジンバスは20ユーロなので、3人いれば同じですね。

部屋の窓からはリヨン駅の時計塔がよく見えました。

P1130344.jpg


チェックイン後すぐに再出発。せっかくパリまで来たので、夜景ツアーに参加します。
予約しておいたのはエミ・トラベルのイルミネーションツアー。42ユーロ。
夏の間は日が長いので、出発が22時というのもすごいです。

集合場所最寄り駅のピラミッドまではリヨン駅から地下鉄14号線で2駅。
何かと治安が悪いと評判のパリメトロですが、14号線は新しい路線でとても快適です。

何気ない街の一角が絵になります。

P1130354.jpg


ほぼ満員の客を載せ出発。オペラ座やルーブル美術館、カルチエ・ラタンなどを車窓から眺めます。途中凱旋門とエッフェル塔では10分ほど下車して写真撮影も可能です。

P1130363.jpg

P1130372.jpg


エッフェル塔では23時のスペシャル・イルミネーション、シャンパンフラッシュに合わせて下車します。
おぉ、これがエッフェル塔か・・・

P1130396.jpg


帰りはエリアごとバンに分乗してホテル前までセンディングしてくれました。
つかの間のパリの夜でした。眠い・・・



スイス旅行 ~旅の計画~

今年の夏休みはなんとなくヨーロッパに行こうかなと考えていました。これまで行ったところといえば、イタリア、ハンガリー、オーストリア、トルコ・・・定番のフランス、ドイツか北欧か・・・と悩んだ結果、治安もあまり悪くなく、鉄道を利用して個人旅行でも移動が便利そうなスイスに行くことにしました。

スイスは漠然とした憧れはありましたが、物価が高い、天気が悪かったら行った意味なし、というネガティブなイメージもあり、具体的な計画を立てることはありませんでした。なぜか日本の中高年には受けがいいらしく、昔から母もスイス、スイスと事あるごとに言っていた気がします。結婚後母を連れて海外に行くことはありませんでしたが、もう70代後半で遠出もそのうち厳しくなると思い、妻の快諾を得て3人で行くことになりました。

さて、ヨーロッパで移動を伴う個人旅行となるといろいろ準備が大変です。

まずは情報収集。

参考にしたサイト

スイス国鉄 http://www.sbb.ch/home.html
スイス国内のみならず、近隣国からのアクセスも含めて検索できます。列車の混雑予測や設備も表示されて情報が充実しています。

スイス政府観光局 http://www.myswiss.jp/jp.cfm/home/
日本語で詳細な観光情報、交通情報はじめコンテンツが盛りだくさんです。各地のライブカメラリンクもあり、観光地のイメージを掴むのに最適です。

レイルヨーロッパ http://www.raileurope-japan.com/
ヨーロッパを鉄道旅行する人には定番。今はインターネットで直接手配できるケースもありますが、レイルパスを購入するには便利です。


定番の地球の歩き方、るるぶを買ってきて主なポイントを把握します。団体ツアーのパンフレットも大変参考になりました。どの会社のツアーもパターンは同じで、リピータならいざ知らず、初心者が行くべきところはだいたい分かります。

スイスオンリーのツアーのみならず、ドイツやフランスと周遊するツアーでもよく立ち寄るベルナーオーバーラント。インターラーケンをベースにグリンデルワルト、ユングフラウヨッホ。交通のアクセスもよいので、スイスで一箇所となったら自ずとここになるようです。

そしてスイスアルプスの代名詞マッターホルンの麓ツェルマット。イタリア国境近くでチューリヒから見るとかなり奥まっていますが、嫁と母はここは外せないと第一希望。

3つ目は高級リゾート地サン・モリッツ。どちらかというと滞在型のスキーリゾートで、他と比べるとやや地味な印象ですが、ツアーでよく使われる氷河急行はツェルマットとこのサン・モリッツを結んでいます。

ホントは3か所とも生きたいところですが、妻は7日しか休みが取れないので、行けても2か所。まぁ、9日くらいあっても3か所では移動も大変ですし、それなら最初からツアーで行けば・・・ということになるので、個人旅行のメリットを生かしつつ、2か所を巡ることに。ツェルマットは必ず行くとして、もう一か所はどこにするか・・・鉄道好きとしては氷河急行は乗ってみたい、となると自動的にサン・モリッツになります。サン・モリッツからは世界遺産にも選ばれたレーティッシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線もあります。ネットでは氷河の見えない
氷河急行よりも、このベルニナ線の景観のほうが見応えがあるという意見も多く気になっていました。

ざっとスケジュールを組み立ててみます。
妻のスケジュールと航空券の関係から、初日は成田からパリに入り一泊せざるを得なかったので、パリから飛行機でチューリヒに入り、サンモリッツで2泊。4日目に氷河急行でツェルマットに移動し更に2泊。最終日は朝ツェルマットを発ち、できれば首都ベルンに立ち寄り、チューリヒ空港へ戻るというプランになりました。
まぁなんと慌しい。悲しきかな日本人・・・

特に氷河急行で丸一日潰れるというのがどうにも。ということで氷河急行、ベルニナ線を諦め、ベルナーオーバーラントと組み合わせた場合のプランも検討してみます。パリから列車でスイスに入り、ベルンを経由してグリンデルワルトへ。同じく2泊してツェルマットに向かい2泊。グリンデルワルトからツェルマットへは3時間程度で移動できるので、サン・モリッツと組み合わせた場合に比べ、移動日にも観光が入れられるのでメリットがあることが分かりました。列車の本数も多いため、前後日も含めた天候によるスケジュール調整も効きやすく、個人旅行ならではのメリットも生かせます。

当初組んだスケジュールは以下の通りでした。
パリ-ベルン-ツェルマット[泊][泊]-グリンデルワルト[泊][泊]-ルツェルン-チューリヒ

しかし、ガイドブックを読んでいるうちに、レマン湖方面にも関心が・・・パリからはレマン湖方面でもベルン方面でもあまり時間は変わらず、氷河急行、ベルニナ線に加え三大鉄道絶景ルートといわれるゴールデンパスラインにも乗車できます。ということで
パリ-モントルー-ツェルマット[泊][泊]-グリンデルワルト[泊][泊]-ベルン-チューリヒ
というルートに変更。

ホテル手配に進みます。
海外ホテルの手配は会社で加入している福利厚生の関係でExpediaを使うことが多いですが、地域によっても得意不得意があったり、キャンペーンなどがあれば柔軟に使い分けています。スイスにおいてはExpediaよりもBooking.comの方が若干ホテルの選択肢が多いような気がします。

今回はパリをExpedia、スイス4泊をBooking.comで手配しました。
ホテルを選んでいると、ツェルマットから登山電車で上がるゴルナーグラート展望台に併設された、3100・クルム・ホテルゴルナーグラートが空いているではないですか!! どうせこんなホテル料金がとてつもなく高いだろうし、空いてもいないだろうとあまり興味も持っていなかったのですが、宿泊まで1か月を切ろうというこのタイミングで空室が。料金も2食付で一人2万円弱とリーズナブル。

ただ空き室のあった日が旅行期間の後半であったため、ツェルマットとグリンデルワルトを逆転させました。
また、グリンデルワルトのホテルはなかなか料金が高く、空室も少なめだったため、少し離れたヴェンゲンという街にとりました。こちらもネットでの評判は上々で、観光客の多いグリンデルワルトより静かで過ごしやすいとの評価が多く見受けられました。

ということで最終決定ルートは以下の通り。
パリ-モントルー-ヴェンゲン[泊][泊]-ツェルマット[泊][泊]-ベルン-チューリヒ

鉄道チケットの手配はレイルヨーロッパ。手数料は多少かかりますが、現地で時間を有効に使えることを考えると事前に手配しておいたほうが安心です。
手配したチケットは次の通り。
・パリ~ローザンヌ TGV
・スイス フレキシー・パス 3日間

悩んだのはスイスパスをどのタイプ、日数にするか。スイスパスは主に、連続した有効期間中乗り降り自由となるものと、1か月の間で必要な日だけ選択して利用することのできるスイス・フレキシーパスがあります。今回スイスに滞在するのは5日間ですが、スイスパスは4・8・15・22日間と1か月タイプしかありません。一方フレキシータイプは3・4・5・6日と細かく設定されています。3人以上になるといずれも割安なセーバータイプが購入できますが、スイスパス1等4日間で392フラン、フレキシーの1等3日間タイプで374フランと4万円オーバー、なかなかのお値段です。ただ、スイスの鉄道は普通に購入してもお高く、チューリヒ~ツェルマットを往復するだけでも、2等車238フラン、1等車で418フラン。パスを購入していれば、適用区間外の登山鉄道やロープウェイの50%割引が受けられることを考えれば、使わないという選択肢はありません。
今回は初日、3日目、5日目に長距離の移動があり、2日目、4日目はそれぞれの地域内で登山鉄道などを利用した観光が主体となります。よって3日間のフレキシーパスを購入することにしました。なお、フレキシーパスを所有していると、使用日以外に鉄道に乗車する際も50%の割引が受けられるのが有難いですね。

また、ゴールデンパスラテンのサイトで展望車の指定券を予約。こちらは自宅でプリントアウトします。


さあ、あとは出発を待つのみです。



この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。